Travel in India インド農村生活と一人旅


 私の一日


 朝


朝5時くらいから明るくなり始める。5時半には子どもたちが起きて、顔を洗ったり朝ご飯のしたくを始める。あたしは眠いので7時くらいまではごろごろと寝てしまう。7時10分に朝の鐘(フタイパンみたいなのを叩いてるだけだけれど)が鳴る。しかも私の部屋のすぐ前で(笑)なので仕方なく起きて顔を洗う。

この頃から生徒たちが学校に来始める。みんな珍しそうにあたしの部屋を覗くので、着替えもおちおちできない。部屋の窓を閉めて着替えを始める。低血圧なあたしはこのくらいまで機嫌が悪い。

朝ご飯を一人で食べて、チャイを飲む。7時半くらいから子どもたちは整列して、歌ったり祈ったりの朝の会を行う。その後は3つのクラスに分かれて授業。
一授業が40分、各クラスそれぞれ英語、ヒンズー語、算数を一日に勉強する。

授業が終わるのが11時ごろ。その後洗濯をしたり、昼ご飯を作るのを手伝う。

 昼


昼ご飯を食べる。2時くらいになることもしばしば。でもここでは12時に昼、って概念はあまりないから気にしない。

私が行ったのは5月ー6月でちょうど乾季のころだったので、暑い日は45度近くなる。人間暑いと眠くなる(朦朧としているのかもしれないけれど)。なのでよく昼寝をしていた。

スケッチをしていることもあった。スケッチをすると子どもたちがよってきて喜ぶ。アレを描けコレを描けと口を出してくる。でもなんか楽しい。
本を読むことも多かった。せっかくインドまで来て、と思うかもしれないが、このくらい時間があってずっと本が読めるのは日本ではなかなかできない。英語のペーパーバックを読みきったのは充実感があった。他、プロジェクトにあったインドの本をたくさん読んだ。ある意味とっても英語の勉強になった。夜は電気がないので本が読めないので、昼間に読むことになる。

●ヤシの木●

ヤシの木にバナナの木、青い空。この写真だけみてるとハワイだって言ってもおかしくない風景だったかも〜
●やぎ●

よく近くに遊びに来るヤギ。こいつを追いかけるのが趣味になった。メー。

 夕方


暑さがひいてくると、散歩に出かけた。
子どもたちとフィールド(たんぼや畑のある平地)にでかけると、薪拾いをした。私は女の子と一緒に腕一杯の薪をかかえ集めた。これで今夜の夕飯を作る。

一人のときは、近くの村にも行ってみた。この、村に行けるようになるまでとても時間がかかった。初めは村に行ってもみんなにジロジロみられるだけで、何をしていいのかわからない。村の隅で黙って立っているのも不自然だ。知っている子どもたちを見つけられればいいのだが…。
1ヶ月くらいして慣れてくると、やっと村人の家に入れてもらえたり、顔を覚えてもらえた。

でも大抵一人での散歩散歩はフィールドを歩いた。なにもなくて、たまに牛に出会うくらいだけれど、よく歩いた。そして夕暮れになると一人で石に座って沈む夕日を眺めた。時には歌を歌った。誰も聞いていないけれど、自分を励ますために歌った。昔中学校の合唱コンクールで歌ったような「翼をください」とか、ちょっと古いけれど「それが一番大事」とか思い出して歌った。見渡す限り荒野で、誰もいない場所で歌っていると、寂しさもこらえることができた。

夕日はとてもきれいだった。Breath taking(息を呑むほど美しい)とはこのことだった。青色から赤色へ空一面がグラデーションになっていた。あの景色は忘れたくない。美しすぎて泣いてしまった。

●フィールドにて●

影が長い。自分が大きくなった気分。
きっと成長してるよ、あたし、と自分で励ます日々。
●夕日●

眺めるのが大好きだった。火の玉のような太陽が地平線に沈んでいくのが、すごく綺麗だった。
●夕日●

青色から紫に変わって赤くなる。そして赤色が過ぎるとまた紫にもどり、濃紺の夜がやってくる。
やがて蛍が明かりを灯し始める。

 夜


みんなで夕食を作るのを手伝う。私は専ら釜を洗ったり、皮をむいたりする人で、料理は男の子たちがやってくれた。微妙な調味料加減とかはきっとあたしじゃわからなかっただろう。煮こんでいる間は火の番をしていた。これもあたしより子どもたちのほうが上手かったが…。子どもたちがポテトを投げてきて、よく投げ合いになった。そういうときはこっちも負けずに本気だ。

台所からでて、一人で星を眺めるときもあった。いつも空いっぱいの星。そりゃ車も走ってなくて電気もない村だから、これだけ綺麗に星が見えるのもうなずける。「あ、流れ星!」と思ったら大抵は蛍だった。まるでホワイトイルミネーションを見ているかのように、木に無数の蛍が集まる。こんなのは日本ではもう見られないだろう。

スタッフが近くにいるときは、この村の文化のことや、Dakshinayanのこと、教育のことなどを語った。

ソーラー電池のランタンの近くで、日記や日本に送る手紙を書く。手紙はいつもレポート用紙2-3枚になる。送っても届くまで2-3週間かかる手紙。向こうからは送れず、こちらから一方通行の手紙。でも1週間に1度は送った。インターネットの便利さを痛感した。

英字新聞も毎日あったので、それを読んでなんとか世界情勢をみる。特に日本のワールドカップと印パ情勢に注目。日本のことを書いた記事を読むのはとてもわくわくして、楽しみだった。

ランタンには虫がうじゃうじゃ寄ってくるから、しばらくすると怖くなって逃げ出してしまう。あたしがあまりに虫を怖がるからすぐにみんなに笑われる。でも見たこともないようなでっかい虫ばかりで怖くないほうがおかしいと思う。

8時半か9時には寝る。寝る前に彼氏の写真にキスをするのが日課。
これだけ早く寝ても朝はなぜか早起きできないのは、かなりナゾだった。



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