Travel in India インド農村生活と一人旅


 村で危険なめにあったこと / 村を出る


 怪しい男


村を出る前の週の木曜日、最後のマーケットに歩いていった。普段はマーケットは夕方にいくのだけれど、今回は昼過ぎにいった。まあ、普通にビスケットとかを買って帰る途中に男に声をかけられた。この男、1ヶ月ほど前にも「what's your name??」と声をかけてきて、あんまりしつこいから名乗ったら「I love you〜」と叫んできたやつだ。今回はいきなり名前で呼んでくる。うーしつこい。だいたい村で英語を喋る人はほとんどいない。マーケットのために町から出てきている商人が英語をしゃべるがとても怪しく見える。無視することにした。
そしたらついてきた…。後ろから「I love you, please stop」「come on, I want you」とか言っている。 驚いた事に「愛してる〜」と日本語まで知っている。こわくなってとりあえず急いでみた。だけれど、歩けば歩くほどマーケットからはずれて人気はすくなくなるし、同じ方向に行きそうな人を見つけられない。

怖いよぉ〜〜と泣きそうになりながら、男を先に行かせたりするけれど、道端で待っていたり…。何度か「近寄るな!」って言い合いになった。するとだんだん男は怒りながら近づいてきて、突然腕をつかんで、そのままジャングルに連れこまれそうになった。あたしは必死で抵抗して叫びまくった。男は何回かあたしを殴ったけれどあたしが叫びやまないのでジャングルに逃げていった。

その後は手に大きな石を握って無我霧中で走った。途中で村人と会ったとき泣いているあたしを見て何事かと聞いてきたが、英語が通じないので理解してくれない…。 とりあえずプロジェクトの建物まで走った。

 村人たち


プロジェクトまで戻ってスタッフに話しをした。スタッフは怒ってマーケットに向かったが、その男はみつけられなかった。その後スタッフに呼ばれたが、スタッフはヒンズー語で話し合いをしていた。あたしはヒンズー語がわからないから、一人でいた。こんなとき、誰か友達がいたら…電話が出来たら…他の女の人がいてくれたら…。スタッフはみんな男で、犯人退治に盛り上がっていたけれど、あたしは優しく癒してくれる女の人がそばにいてくれたら、と思っていた。

次の日、村人達がプロジェクトへやってきた。犯人らしい人たちを集めたから、どの人か教えて欲しい、ということだった。行ってみると男が一列に並んでいる。「さあ、どの男だ?」と言われて良くみると…実は犯人の顔を覚えているか不安だったのだが、一人顔をそむけて小さくなっている男がいた。昨日と同じスカーフを首に巻いている。…バレバレだ。「あいつ」と指差すと、村人は一斉にそいつを取り囲み、ボコボコに殴った。特にサングラスをかけた一人の村人は何か叫びながらものすごい勢いで殴りかかっていき、履いている靴を脱いでバッコバッコ殴っていた。

その後村で話し合いが開かれ、犯人は罰金と今度村に顔を出したら両手を切る、ということが決まった(ちょっと怖いが…)。
しかし、その後護送中に犯人はまたジャングルへ逃げたらしい。


 Swatiの父親


プロジェクトに帰ってきてからスタッフが、さっきすごい勢いで怒っていたサングラスの男は、Swatiのお父さんだと教えてくれた。Swatiは生徒の一人で、生意気だけれどかわいい女の子で、たまに村へいくと近寄ってきて一緒に遊んでくれる子だった。でもSwatiのお父さんは一度も見たことがなかったので意外だった。Swatiのお父さんは、男に向かってこう叫んでいたらしい。

 「おまえ、ふざけんな!この人はうちの子に英語を教えてくれてる大切な先生なんだ!!わざわざJapanから来て教えてくれているんだ!!なんてことしてくれたんだ!!」

その話しをきいて胸が熱くなった。それまで村に遊びにいっても現地の言葉をしゃべれなかったあたしは、あまり村人とコミュニケーションがとれないでいた。村人が自分をどう思っているかもわからず、超えられない壁を感じてもがいていた。けれど、村人はあたしを先生だと思ってくれていて、大切に思ってくれていた。知らぬ間に村人に認められていたということが、とても嬉しくて涙がでた。男に襲われてからとても重く暗かったあたしの心が、温かく満たされた。

Swati、Swatiのお父さん、村人のみなさん、ありがとうございました。

その後、予定を数日はやめて村を出た。辛かった事もあったし、何度も泣いたけれど、私にとってとても貴重な体験ばかりだった。





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